「営業」と聞いてどのようなイメージを抱きますか?
なんだか大変そう
難しそうだし自分にはできなそう
このように、営業に対してマイナスなイメージを抱いている人もいるのではないでしょうか。
私自身も最初に「営業」という単語を聞いたときには同じ感想を持ちました。
しかし、営業を通して学べることは非常に多く、これから社会人として活躍していくために土台となるスキルをたくさん得ることができます。
そこで今回は、
学生時代に営業を経験しておくと何が良いの?
学生アルバイトやインターンを探しているが、何をやるべきなんだろう
営業に興味があるけれど、実際どれくらい大変なんだろう
という疑問を抱いた人に向けて、学生時代に営業経験を通して身についたスキルや、営業アルバイトをオススメする理由をお伝えしようと思います!
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- 営業経験を通して学べることが知りたい人
- アルバイトを探している学生
- 営業アルバイトや営業インターンに興味がある人
- 学生がどのような視点で営業を行っているのかを知りたい社会人
私は大手予備校で1年間営業のアルバイトを行いました。主な仕事は提案資料の作成から実際にお客様に対する提案をしており、1回の提案につき一人当たり約30~60万円を扱っていました。また、1年間同じお客様を担当するため、提案以外にも定期的な接触による信頼関係構築・学習進捗管理なども行っており、幅広い業務を経験しました。
1.営業アルバイトを通して身につく力
1.コミュニケーション能力
これは営業を通して身につく力として、一番イメージしやすいものではないでしょうか。
営業とは必ず相手がいてこそ成立するものであるため、常に目の前のお客さんとコミュニケーションをとる必要があります。
目の前のお客さんと、自分たちが提供するサービスや商品の話をすることはもちろん、それ以外にも信頼関係を構築するために、たくさんのコミュニケーションを重ねる必要があります。
仮に現段階で「人とコミュニケーションをとることが苦手」だと思っていたとしても、営業を通してたくさんのお客さんと関わることで、自然とコミュニケーション能力は上がっていくはずです^^
コミュニケーション能力はどんな仕事をしていく上でも欠かせないものになっているので、学生時代に身に着けておくことは非常に大切なことです!
2.傾聴力
「傾聴力」とは、相手の話に耳を傾けて聴く力のことです。
皆さんの周りで、「この人と話していると、すごく話しやすいな」という人はいませんか?
いわゆる「聞き上手」のようなものです。
コミュニケーションをとる際には、「話す力」ももちろん大事ですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に「聴く力」が大事なのです。
なぜなら、相手に寄り添って話を聞くことで、相手からの信頼感を得られることができ、より活発なコミュニケーションへと繋がるからです。
そして、営業をする際にも「傾聴力」は非常に大切なものです。
なぜなら、営業の仕事は自分たちのサービスや商品を通して、お客様の課題を解決しより良い状態にすることであり、そのためにはお客様のニーズをくみ取る必要があるからです。
相手のニーズをくみ取ることためには、「相手の話に耳を傾けて聴く力=傾聴力」が求められるのです。
3.人の心を動かす力
「人の心を動かす力」がつけられることが営業をやることの最大のメリットではないでしょうか。
営業に限らず、仕事をしていく中では決して一人で働くことはできないので、必ず「人との関り」があります。
お客さんはもちろん、それ以外にも一緒に働く上司や部下、他の会社の社員の方など、様々な人がいます。
そしてその中では常に、「人の心を動かし巻き込んでいく力」が求められます。
営業を通して「目の前のお客さんの心を動かし購入してもらう経験」を積むことで、今後仕事を行っていく上でも活かすことができる、大切な力を磨くことができます。
4.資料作成能力・プレゼンテーション能力
営業の仕事は、必ずお客様に対して提案を行います。
提案する際には、口だけでの説明ではすべての情報を伝えきれないため、「提案資料」を作成します。
提案資料の中には、説明の具体的な根拠となるデータを入れたり、説明の流れや要点を整理した内容を含めたりなど、言葉として「耳」から入ってくる情報に加えて、「視覚的」に入ってくる情報も必要になってきます。
その際には、「一目で見て内容が伝わる資料」をつくる必要があるため、資料作成能力が磨かれます。
また、実際に提案する際には、お客様の心を動かす必要があります。
お客様自身が、
このサービス・商品を購入することで、今より良い状態になるな。
と思うことで、初めてそこにお金を出そうという気持ちにないります。
そのため、「資料をもとにどうプレゼンをするか・どう魅了するか」が非常に大切になってきます。
せっかくサービスや商品が魅力的でも、お客様に対してのプレゼンテーションが下手では、お客様の心を動かすことはできません。
心を動かすためには、論理と感情の双方からバランスよく伝える必要があるため、プレゼンテーション能力も磨くことができます。
5.社会人としての基礎力
上記4つのスキルだけではなく、社会人として必要な基礎的な力も磨くことができます。
私が身についたと感じるスキルは以下の4つです。
- PCスキル(Excel・Word・パワポ・タイピング・ショートカットキーなど)
- 電話スキル
- 社会人としてのマナーや礼儀
- PDCAサイクルを回す力
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の頭文字をとったもので、継続的な業務の改善を促すために、このサイクルを繰り返し行います。
特に4つ目のPDCAサイクルを回す力は、仕事をしていく中で欠かせないものになっています。
PDCAサイクルを素早く回すことにより、小さな検証と改善を繰り返し行うことができ、仕事の目標や行動の流れを明確にすることができます。
営業をしていく中では、すべて結果が「数字」として表れるので、数字を改善していくためには「数字を分析して原因を突き止め、そこから改善策を考え再び行動に移すこと」が欠かせません。
そのため、学生のうちから意識してPDCAサイクルを回す経験を積んでおくことで、どの仕事についたとしても活かせるスキルを身につけることができます。
2.営業アルバイトで大変だったこと
1.信頼関係の構築
営業をしていく中では、相手の心を動かすために信頼関係が最も大切になりますが、これが難しいと感じる場面が多々ありました。
信頼関係が構築されていないと、どんな話をしたとしても相手の心に響かないので、何十万円の提案が通るはずもありません。
私が信頼関係を構築するために意識したこととしては、相手目線で物事を考えることとと、相手の心を期待感で動かすことの2つです。
1.相手目線で物事を考える
自分視点で物事を考えるのではなく、常にお客さんの視点に立ち、「どのような部分に課題を考え、何を求めているのか」というニーズをくみ取るように意識していました。
営業のアルバイトで「ニーズをくみ取ること」を意識するようになったことで、日常生活でも自然と「相手目線で物事を考える」ようになりました。
それによって、周りの人から信頼されたり頼られたりする機会が圧倒的に増えたように感じます^^
日常生活にも応用できるのは素敵なことですね!
2.相手の心を期待感で動かす
お客さんのニーズをくみ取った上で、
自分たちのサービスや商品を通してこんな風に変化しますよ。
と明確に示すことで、目の前のお客さんの心を期待感で動かすようにしていました。
この時のポイントとしては、ビフォーアフターの変化を、数字を用いて論理的に示すことです。
例えば、10万円の乾燥機付き洗濯機を買うとします。
その時に、
この乾燥機付き洗濯機はとても便利でおすすめですよ!
と言われるよりも、
この乾燥機付き洗濯機を利用することで、洗濯にかかる時間を今の5分の1にすることができ、空いた時間は自分の趣味ややりたいことに費やすことができますよ!
と言われた方が、乾燥機付き洗濯機を買った後の具体的なイメージを膨らますことができ、それにより購入後の生活に期待感を抱くようになります。
このようにして相手の心を期待感で動かすことで、信頼関係の構築をするようにしていました。
2.大学生活との両立
これは完全に個人的な話になってしまいますが、繁忙期になってしまうと、忙しすぎてアルバイト以外のことにあまり時間を避けなかったというのが正直なところです。
繁忙期は1年の中で3回ほどあったのですが、その時には提案資料作成、提案、提案後のフォローなどを同時進行で行わなくてはならなかったため、ほとんど毎日働いていました。
とはいっても、常に忙しいわけではなく、繫忙期とそうでない時期はは明確に分かれていたので、繫忙期はアルバイトのみに集中できるようにスケジュール管理を工夫して行っていました。
逆にものすごく忙しい時期を経験したおかげで、スケジュール管理能力やタスクの優先順位のつけ方、時間管理の仕方なども学ぶことができました。
3.学生時代に営業を経験しておくことをオススメする理由
1.社会人として必要となる力を身に着けることができる
営業を通して身につく力を5つ挙げてきたとおり、営業の経験により得られるスキルは本当にたくさんあります!
もちろん、多くの大学生がする飲食店でのアルバイトや、家庭教師・塾講などでも学べることはたくさんありますし、そこでしか学べないことも非常に多いと思います。
しかし、営業のアルバイトやインターンを行うことで、普通のアルバイトでは学ぶことができない、社会人になってから求められる様々なスキルを同時に得ることができます。
2.身についたスキルを活かせる場面が大量にある
上記で紹介した5つのスキルは、様々な場面で活かすことができます。
- 社会人になった時
- 就職活動
- 日常生活での人とのコミュニケーション
- プレゼンテーションをするとき
特に、「営業の経験は就職活動で役に立つ」という言葉を学生の皆さんは良く聞くと思いますが、本当にその通りでした。
なぜなら、営業と就職活動の根本的な考え方は同じだからです。
営業とは、「目の前の相手(お客さん)に自分たちのサービスや商品をどう魅せるか」と考えながら行うものであり、就職活動も同様に「目の前の相手(面接官)に、自分自身をどう魅せるか」と考えながら行うものです。
そのため、営業の経験で得たスキルや考え方は、就職活動にも活かすことができるのです。
ただし、気を付けるべきなのは、「営業を経験したこと」自体が活かせるのではなく、「営業の経験をもとに得たスキル」を活かすことができるということなので、「営業経験したぜー!これで就活上手くいくぞー!」とはならないでくださいね。(笑)
私自身が就活の際に一番活かすことができたと感じるスキルは、「コミュニケーション能力」と「プレゼンテーション能力」です。面接官とコミュニケーションを取りながら、いかに自分自身をプレゼンするかが就活においては大切になってくるので、営業の経験を経て良かったなと強く感じました^^
4.まとめ
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 人の心を動かす力
- 資料作成能力・プレゼンテーション能力
- 社会人としての基礎力
- 社会人として必要になる力を身につけることができる
- 身に着いたスキル活かせる場面がたくさんある
結論として、学生時代に営業の経験をしておくことは非常にオススメです!!
自分自身の能力をより高めるためにも、ぜひ営業にチャレンジしてみてください^^
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